NW Rose Plus HPイオン交換親和クロマトグラフィー媒体

製品紹介

 NW Rose Plus HPは新世代のアガロースベースのイオン交換クロマトグラフィー媒体であり、全く新しいアガロース微粒子を使用しています。この微粒子は、孔径と粒径を最適化し、イオン配基と結合して作られたもので、高流速、高剛性、高分解能を特徴としています。クロマトグラフィーにおいて、粒子サイズは生体分子の分離分解能に影響を与えます。粒子が小さいほど、分解能は向上しますが、同時に粒子が小さいと高い逆圧が生じるという課題もあります。NW Rose Plus HPシリーズのクロマトグラフィー媒体は、50μmの粒径を持つ高流速・高剛性のアガロース微粒子を採用しており、分解能を向上させると同時に、小粒径が大規模生産に与える影響を低減しています。

 NW Rose Plus HPシリーズのイオン交換クロマトグラフィー媒体は、以下の特徴を備えています。
1)高動的結合容量
2)優れた流速特性
3)安定した化学的および物理的特性
4)簡単な定置洗浄と消毒
5)研究室レベルから工業規模まで対応可能

 NW Rose Plus HPシリーズのイオン交換クロマトグラフィー媒体には、以下の2つの製品があります。
●NW Rose Plus SP HP:陽イオン交換クロマトグラフィー媒体
●NW Rose Plus Q HP:陰イオン交換クロマトグラフィー媒体

表1. NW Rose Plusシリーズ イオン交換クロマトグラフィー媒体技術仕様

項目NW Rose Plus Q HPNW Rose Plus SP HP
製品型式NW Rose Plus Q HPNW Rose Plus SP HP
分離原理強陰イオン交換強陽イオン交換
基材高流速・高剛性アガロース微粒子
粒径50µm
リガンド第四級アンモニウム基磺酸基
イオン容量0.14-0.18µmol/mL(Cl⁻)0.12-0.17 µmol/mL(H⁺)
最大耐圧0.5MPa
CIPインプレース洗浄0.5M NaOH
最大流速600cm/h(0.1MPa、XK16/40カラム、高さ20 cm、25℃)
pH安定性2-12(作業時)、2-14(CIP時)2-12(作業時)、2-14(CIP時)
化学的安定性一般的水溶液、1M NaOH、6M塩酸グアニジン、30%イソプロパノール、 70%エタノール一般的水溶液、1M NaOH、6M 塩酸グアニジン、 30% イソプロパノール、70% エタノール
使用温度4-40℃
保存条件20% エタノール、4-30℃

NW Rose Plus Q HP分離精製
実験条件
クロマトグラフィー媒体: NW Rose Plus Q HP
クロマトグラフィーカラム: 7.7×100mm, CV4.65ml
バッファーA: 25mM Tris-HCl, pH8.5
バッファーB: 25mM Tris-HCl + 1.0M NaCl, pH8.5
サンプル: 8mg/ml BSA(牛血清アルブミン), 5mg/ml α-アミラーゼをバッファーAに溶解

図 1. NW Rose Plus Q HP 分離純化図

 NW Rose Plus Q HPおよびNW Rose Plus SP HPは、抗体の研究開発および製造においても非常に高い結合容量を持っています。

標準タンパク質NW Rose Plus Q HP (mg/mL)NW Rose Plus SP HP (mg/mL)
IgG77.568.3
BSA56.2
リゾチーム65.2

NW Rose Plus HPイオン交換クロマトグラフィー媒体製品仕様書

製品型式容量製品番号
NW Rose Plus Q HP25 mL60023-547000-2025
100 mL60023-547000-2100
500 mL60023-547000-2500
1 L60023-547000-1001
5 L60023-547000-1005
10 L60023-547000-1010
NW Rose Plus SP HP25 mL60023-546800-2025
100 mL60023-546800-2100
500 mL60023-546800-2500
1 L60023-546800-1001
5 L60023-546800-1005
10 L60023-546800-1010

注: 7.7 mm x 22 mm、16 mm x 25 mm、7.7 mm x 100 mmのカラムプリパックも提供可能です。その他の仕様やカスタマイズについてはお問い合わせください。

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